突き指をすると、指が曲がらない、グーを握れない程指が痛い場合があります。
これは、突き指によって指関節の骨と骨をつなぐ靭帯組織である「側副靭帯組織」にダメージを負っていることが原因です。
側副靭帯は第一指(親指)〜第五指(小指)の末節骨、中節骨、基節骨、中手骨それぞれの中間の各関節を構成する靭帯で骨と骨の内側と外側に張るように付着しております。
突き指発症直後は、関節周囲に大量の血液が流入してくる為、傷を受けた靭帯のある関節は大きく腫れあがります。
腫れが強く出ているときは炎症反応も活発であるため特に痛みも強く指を握るどころか少し曲げるだけでも痛みを感じるようになります。
指が曲がらない、軽く指を曲げただけでも痛いのは、靭帯の傷が炎症を起こしているのが原因です。
尚、腫れた部分は内出血が発症し、やや青紫色に近い青い色になります。
突き指を発症すると、突き指発症直後から強い痛みを生じ、関節が大きく腫れてきます。
この時は、関節全体が炎症を発症しているため指関節を曲げても伸ばしても痛いものです。
しかし、数日経過後でも指関節を伸ばすと痛みが出てくるような場合は、指の骨折、もしくは指関節の掌側靭帯が損傷している可能性が検討されます。
掌側靭帯は第一指(親指)〜第五指(小指)の末節骨、中節骨、基節骨、中手骨それぞれを包み込
突き指では大半のケースで側副靭帯を損傷しますが、強い衝撃を受けた場合や指が反りかえるような形状で引っ張られた場合は掌側靭帯が損傷するケースもあります。
例えばサッカーのゴールキーパーの場合、強力なシュートを受けた際にボールの勢いで指が反り返ってしまう場合は良くあります。
体に存在する靭帯組織は関節の可動範囲を形成する役割も担っているため、可動範囲を超える動作が出来ないようになっております。
しかし、無理やり引き伸ばされるなどの強い外力が働くと靭帯は亀裂を生じ損傷してしまうのです。
突き指をしてしまった場合は早期対応、適切な応急処置を行うことによって回復までの治療期間を大きく短縮することが可能となります。
現状、既に自覚症状として指を曲げる、もしくは伸ばすと痛みを感じているようであれば、早期段階に治療を開始する事が大切です。